“食の伝道師”として、
全国のお客様に商品の魅力を届けていきたい
オーダーチーズに入社する前は、3 年ほどシステムの会社で働いていました。人間関係もよく、とても楽しかったのですが、「人生を通して仕事をし、どんなことを実現していきたいか?」と立ち止まって考えた時、転職を意識しました。
改めてそれまでの人生を振り返り感じたことは、自分が「誰かの人生を豊かにできるような手伝い」がしたいという気持ち。
そして、どんな時に自分自身が幸せを感じてきたかを思い返すと、そこには常においしいものがあったんですよね。とても単純だとは思うのですが、仕事がハードな時も、楽しい旅行中もおいしいものを食べることで、元気づけられ、最高の思い出がつくられてきた・・・と。
自分も同じようにおいしいもので人を幸せにしたいと思い、入社を決めました。
食に関連した会社を探していく中で、オーダーチーズに惹かれたのは、入社すぐに企画や販売を任せてもらえること。販売という限られた業務だけでなく、企画から携わることができるので、自分がおいしいと思ったものを、お客様に届けることができる。もともと、「食で人を幸せにしたい」と思っていたので、その夢に直結した仕事がすぐにできるのは、大きな魅力でしたね。面接時に感じた社長の熱意も、入社の決め手でした。
入社して10 年以上が経ちますが、節目ごとに、自分が背伸びしてようやく達成できるようなプロジェクトを、会社が用意してくれているような気がします。
その中でも印象的だったのが、チーズの輸入プロジェクトの立ち上げ。
当時は日本に輸入されていなかったチーズを独占販売するためにフランスへ行き、熟成士の方に直談判したんです。「どうしてもあなたの熟成するチーズを日本のお客様へお届けしたいんです」と気持ちをぶつけ、なんとか契約にこぎつけたときの達成感は大きかったですね。実際に購入していただいたお客様からも「こんなに美味しいチーズを食べたのは初めて」と好評の声をいただき、自分の仕事が誰かの喜びにつながっていると実感できました。
チーズの本場・フランスで直に作り手の言葉を聞いたことも、大きな経験です。
体系的な商品への知識はもちろんですが、作り手の想いをどれだけ伝えられるか、その商品の秘められたストーリーを発掘し、自分の言葉でうまく伝えていくか、ということをより意識するきっかけとなるプロジェクトでした。
その経験が、その後の国内でのオリジナル商品の開発でも、ワインの輸入でも、すべての仕事の礎になっていると思います。
女性が多い職場だけに、入社前は「ぴりぴりした雰囲気だったらどうしよう…?」と心配もしていました(笑)。
でも実際に入ってみたら、みんなサバサバしているし、一緒に仕事をして気持ちのいい人ばかり。余計な人間関係に振り回されることがないので、やるべき仕事だけに集中できるんです。
業務内容で言うなら、全国のお客様とつながることができるのが、通販ならではの強み。
たとえば実店舗のみの販売だと、店頭にくるお客様にしか対応できないけれど、通販なら全国へ届けることができるんです。
自分が考え出した企画や言葉で、商品の良さをたくさんのお客様へ伝えていける。いわば“食の伝道師”になれることがやりがいになっています。
今は2 人の子どもを育てながら、ワーキングマザーとして働いています。産休・育休からの復帰後も、以前と同じポジションに戻れるのも大きな魅力と感じています。まわりのサポートを得ながら、今も最前線で仕事を楽しんでいます。
チーズ事業部を経て、昨年からは高級ワインを扱う部門で、マネージャーとして管理業務を担当しています。業務全体を把握し、効率化を図っていくことが主な役割ですが、自らもプレイヤーとして、広告物を作ったり、新商品の開発にも携わっています。
週単位でやるべきことを把握するために、バーチカルタイプのスケジュールをファイルにはさんで持ち歩きます。タスクが発生したら付箋に書き出し、ここに貼っていくのがポイント。優先順位をつけ、限られた時間でいかに効率よく進められるかを考えます。
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